クラウドノイズ

自慢のスピードセンスでチャレンジだ。デビューから１２戦してハナを譲ったのは僅かに１度だけ。そう、テンの速さは兵庫の３歳では屈指の存在。これまでに重賞勝ちはないが、２歳時のネクストスター園田で３着、３歳戦では連闘で挑んだ菊水賞で２着と、世代上位の実力を誇る。幾多の試練を乗り越えて、地力も確実に付いてきている。ＪＲＡ勢が相手で簡単でないことは確か。それでも貴重な経験を積み成長中で、果敢にアタックだ。

ダイジョバナイ

持ち前のスピードを生かすのみ。デビューから９戦５勝と、好成績を収めてきた。重賞戦これまでに２度挑戦。ネクストスター園田は４着、兵庫ユースカップは３着と、善戦止まりに終わっている。だが、前走で不良馬場の１２３０㍍戦を制したしことで、自信も深まり、スピードにも磨きが掛かってくる。相手が一層、強化されるからこそ、これまでの経験が生きてくる。あとは地の利を存分に生かすのみ。大きく立ちはだかる難敵撃破を狙う。

グランレザンドール

目覚ましい成長を見せている。ＪＲＡ在籍時には未勝利に終わったが、兵庫へ移籍すると内容が一変した。初戦は好位から早め先頭に立っての押し切り。２戦目は内をロスなく立ち回り、直線だけで軽くコンマ７秒差突き放しての快勝劇。そして、前走の菊水賞は４着とはいえ、内回りが有利な馬場で外、外の競馬になりながらも４着。確実に地力を強化中。まだまだ伸びしろもたっぷり。距離も問わない。強敵を相手に真っ向勝負を挑む。

オーシンロクゼロ

出世街道を突き進む。デビュー前から評判になっていた素質馬が開花しつつある。早期デビューの予定もあったが、状態を踏まえて休養に踏み切った。その陣営の判断が功を奏した。昨年１１月の初出走戦を制すと、ポンポンと３連勝。その後は小休止を挟み、菊水賞へ直行。この策もピタリとはまりクラシック第１冠を制覇。緩さのある馬体で、完成するのはまだまだ先。それでこれだけのパフォーマンス。大物感漂わせるスター候補に注目だ。

ミスターダーリン

レースセンスの良さなら引けは取らない。デビューから初勝利までは４戦を要した。その後も順風満帆とはいかず。だが、実戦経験を積むごとに、一歩ずつ成長。昨年１２月の認定戦では２歳王者のマミエミモモタローを相手に首差まで迫った。園田ジュニアカップは¾馬身差の２着で、重賞制覇はならずも、改めて能力の高さを示した。１勝馬と侮ることなかれ。随所にセンスの良さをうかがえさせる。巧みなレース運びで挑戦だ。

グランゲレーロ

眠るセンスを呼び覚ましたい。今や兵庫では定着するグリーンファーム＆田中範師のコンビはこれまでに数々のタイトルを手にしてきた。そう、同馬も今は２勝馬にとどまるが、２月の姫路戦で見せたパフォーマンスからは確かな素質を感じさせた。その後はどうもかみ合わないが、決してこのまま終わることはない。今はまた試行錯誤中で、違う一面を引き出してくれるに違いない。新たなスタイルを築いて、大舞台での活躍を誓う。