タイガーインディ

地元馬初優勝へ期待を背負って登場だ。ＪＲＡオープンクラスから南関東を経て、今年の７月から兵庫へと舞台を移した。初戦こそ４着に敗れたが、摂津盃（２着）→姫山菊花賞（３着）では展開の不運に見舞われながらも好勝負を演じた。力の一端を示していた。その後は陣営の判断で千四戦へ。これが見事に功を奏した。余力たっぷりに１分２８秒１の好時計をマークした。この速力なら決して引けは取らない。地元勢の悲願をかなえる。

サンロアノーク

古豪健在をアピールだ。７歳馬とはいえ、兵庫へ転入後は無理使いをせず、フレッシュそのもの。今年は１月の白銀争覇で待望のタイトルホルダーに。柔軟性のある脚質で、どこからでも運べる自在性は頼もしいかぎり。昨年の名古屋・かきつばた記念では掲示板（５着）を確保。軽ハンデだったとはいえ、まとめてきた力は評価できる。ここへ向けては間隔を空けてじっくり調整。充電はバッチリ完了した。大仕事へ向けて闘志を燃やす。

パールプレミア

兵庫が誇る快速牝馬に陣営の夢は託された。新子雅厩舎は毎年のように同タイトルへ挑戦してきた。陣営の最高成績は２１年の３着。昨年、一昨年はイグナイターをもってしても届かなかったのだ。とはいえ、同レースを熟知しているのは確か。笠松グランプリ後でスピード競馬の対応もできる。ハンデ戦で近年の傾向からも軽重量にはなる。となればテンの行き脚にも磨きが掛かることは間違いない。自慢の快速をフルに発揮して、念願のＶ奪取を狙う。

イグナイター

兵庫初のＪｐｎⅠホースだ。歴史を塗り替え、今や日本の短距離界の至宝と言っても過言ではない。転入当初から注目を集めていたが、その素質を陣営が目覚めさせた。これまで築き上げたタイトルはＪｐｎⅠ・ＪＢＣスプリントを最大の勲章に、ＪｐｎⅡ・さきたま杯、ＪｐｎⅢ・かきつばた記念、黒船賞などなど。今はまさに充実の時を迎えている。これからも大きな舞台での活躍が期待される。どこまで進化を続けるのか楽しみだ。

バーニングペスカ

走り慣れた地元の舞台で意地を見せたい。ＪＲＡでは３勝クラスに在籍。今年３月に兵庫へと移籍してきた。転入初戦こそ８着に敗れたが、２戦目で好位から抜け出して勝利。それからは短距離路線の上位の一角として奮闘してきた。１０月の名古屋・ゴールド争覇では２着と、重賞でも好走。８歳馬とはいえ、雰囲気は確実に良化を感じさせる。ここは強敵ぞろいになるが、地の利を生かせることは間違いない。上位戦線へと割って入っていくか。

オーバーディリバー

舞台の経験が生きてくる。昨年までは３勝クラスで好走していた。今年の秋頃に兵庫へと転入。移籍初戦でどんな競馬をするか、注目を集めた。終わってみれば１分２９秒３という上々の時計をマークして勝利。ゴール前の大激戦を制した。なかなかの勝負根性を見せて、地力健在をアピール。その内容からもまだまだ時計は詰められる。２走目ということで、さらに末脚にも磨きが掛かってくるだろう。自慢の末脚を武器に大暴れを狙う。