クラウドノイズ

快速ぶりに磨きが掛かってきた。デビュー前の発走検査→能力検査と素軽い動きで、評価を一気に高めた。新馬戦の走破時計５０秒２は、今年の２歳戦の最速タイム。スピード面では特筆すべきものがある。ネクストスター園田では３着と上位争いを演じ、距離にもきっちりと対応してきた。１０月２５日の認定戦では２着に２秒差をつけ、１分３０秒４と持ち時計を更新。経験を積むごとに、凄みが増してきた。ＪＲＡ勢を相手に真っ向勝負を挑む。

ダイジョバナイ

出世レースを制し、あとは昇るのみ。数々の名馬を輩出した第１弾の新馬戦を制した。その後の千四戦で勝利を収め、充電期間を設けた。復帰初戦を２着、ネクストスター園田では４着に敗れた。だが、１１月１日の認定戦ではうっ憤を晴らすかのように２番手から抜け出し、コンマ６秒差をつけての完勝。改めて力のあるところを示した。レースぶりにも進境がうかがえ、自在性が出てきたのは何よりだろう。自在の組み立てからひと泡吹かす。

マミエミモモタロー

今年の２歳戦線の堂々の主役だ。新馬戦快勝から、キャリア１戦で臨んだ兵庫ジュベナイルで存分にレースセンスを示した。好位のハコで進めると、直線はインを突いて、力強く抜け出した。その後は兵庫若駒賞→ネクストスター園田という重賞街道で、隙を見せずに連勝。逃げて良し、差して良しと、この時期にこれだけの自在性を備える馬はそうはいない。伸びしろもたっぷりで、さらなる高みを狙える。エース格として、期待したい。

トウケイカッタロー

非凡な能力を秘めているのは間違いない。新馬戦は千四戦を選択すると、粗削りながらも豪快な末脚でＶ。続く２戦目は向正面半ば過ぎから徐々に進出すると、直線ではさらに加速。一気に差し切っての２連勝。ネクストスター園田では初敗北（２着）を喫するも、切れ味はほれぼれする脚だった。成長途上で、まだまだ奥がありそう。完成するのは先でも、現時点でも脅威の存在といえる。強烈な末脚でＪＲＡ勢という高い壁を切り裂くか。

スタビライザー

これからの成長が鍵を握る。初出走→認定を連勝した実績を忘れていけない。その後の重賞路線では兵庫ジュベナイルカップ（４着）→兵庫若駒賞（２着）→ネクストスター園田（６着）では戴冠はかなわず、善戦止まりの結果に終わった。だが、常に上位勢と戦ってきたことで、確実に貴重な実戦経験を積めているのは確かだろう。これからひと皮むける可能性も十分にありえるだろう。さらなる強敵との対峙で、どんな走りを見せるか。

ゴールデンロンドン

下克上を狙う。デビューからの２戦は新馬２着、認定４着と、派手な戦歴とはいえない。だが、３戦目となった認定戦ではこれまでのレースとは一転して先手を握る競走に。楽な感じで進めると、終わってみれば７馬身差の圧勝。使うごとに評価を上げ、地力強化を示した。その後は休養を挟んで、馬体の成長をうながした。今後を占う意味でも大きな糧になることは間違いない。強豪集う舞台でどんな走りを見せるのか注目したい。